Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Acrobat/Reader」に深刻な脆弱性 - アップデートにて修正

Adobeは、「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」向けに深刻な脆弱性を修正するセキュリティアップデートをリリースした。

各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせ、「Windows」および「macOS」向けに提供を開始したもの。あわせて7件の脆弱性を解消した。いずれも悪用は確認されていない。

3件については重要度を3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」としており、脆弱性を悪用されるとコードを実行されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアはいずれも「7.8」と評価されている。

のこる4件はメモリリークが生じるおそれがある脆弱性。4件ともにCVSS基本値は「5.5」で、重要度は1段階低い「重要(Important)」とレーティングされている。

同社はこれら脆弱性に対処したアップデートを用意。「Continuousトラック」の利用者向けに「同22.002.20191」をリリース。あわせて「Classicトラック」向けに「同20.005.30381」「同17.012.30262」を提供している。

適用優先度は、いずれも3段階中2番目にあたる「2」としており、30日以内を目安に更新するよう利用者へ呼びかけている。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2022-35665
CVE-2022-35666
CVE-2022-35667
CVE-2022-35668
CVE-2022-35670
CVE-2022-35671
CVE-2022-35678

(Security NEXT - 2022/08/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

課税調査中に個人情報含む資料を紛失 - 京都市
自治体向け資料に個人情報、図関連データとして内包 - 兵庫県
事務局内情報共有サイト、アクセス制限なく情報流出 - 岩手県
中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
不正アクセスでトップページ改ざん、外部サイトへ遷移 - 文字起こしサービス会社
図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県
まもなく年末年始、長期休暇前にセキュリティ総点検を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ