Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

漁協直売店で「Emotet」感染 - 通販サイトのメールが流出

厚岸漁業協同組合は、マルウェア「Emotet」の感染により、同店通信販売サイト「エーウロコ」の顧客情報が外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同組合によれば、直売店で使用しているパソコン1台がマルウェア「Emotet」に感染し、端末内部に保存されていたメールデータが外部に流出した可能性があることが判明したもの。

流出の可能性があるのは、直売店より通信販売サイトの顧客へ送信したメールや顧客からの問い合わせメール。氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが含まれる。

6月14日に直売店を装う不審なメールが届いたと顧客から連絡があり、第三者よりなりすましメールが発信されていることを確認した。

通販サイトを一時閉鎖し、6月16日に全端末のマルウェアチェックを実施。感染の疑いがある端末よりログを採取して調査を実施したところ、6月30日にパソコン1台が「Emotet」に感染した可能性があることが判明した。端末はログを採取した6月16日に初期化したという。

同組合では、不審なメールを受信した場合は添付ファイルやURLを開かず、削除するよう呼びかけている。閉鎖していた通販サイトは、8月12日より再開する予定。

(Security NEXT - 2022/08/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Tenable Identity Exposure」に脆弱性 - 2月の更新で修正済み
個人情報を6機関に誤送信、転送され規模が20倍超に - 岐阜県
報道記者が個人情報含む資料を一時紛失 - ABCテレビ
約40万件の個人情報が流出した可能性 - ニデック子会社
CrowdStrike導入したWindows端末の97%以上がオンラインに
Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開