Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Samba」に複数の脆弱性 - ドメインを乗っ取られるおそれも

「Samba」の開発チームは、複数の脆弱性を修正したセキュリティアップデート「Samba 4.16.4」「同4.15.9」「同4.14.14」を公開した。

バージョンによって影響を受ける脆弱性は異なるが、今回のアップデートでは、「CVE-2022-32744」などあわせて5件の脆弱性に対処した。

「CVE-2022-32744」は、「kpasswd」に判明した脆弱性。「Samba AD users」の利用者によって、パスワード変更のリクエストを偽造することが可能となる。同脆弱性を悪用することで管理者アカウントのパスワードを変更し、ドメインを乗っ取ることも可能だとしている。

「同4.3」以降に影響があり、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、今回判明した脆弱性においてもっとも高い「8.8」と評価されている。

また「Heimdal Kerberos」を使用して構築されたシステムでは、特定の状況下のアカウントにおいて「kpasswd」と「KDC」のキーを共有する脆弱性「CVE-2022-2031」が存在し、修正を実施した。

(Security NEXT - 2022/08/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

SWITCHBOT製テレビドアホンに脆弱性 - 親子機の更新を
「Fluent Bit」に認証回避やRCEなど脆弱性 - アップデートで修正
組織向けコラボツール「Mattermost」に脆弱性 - 「クリティカル」も
脅威情報共有基盤「MISP」がアップデート - 2件の脆弱性を修正
AI環境向けに分散処理フレームワーク「Ray」にRCE脆弱性
認証管理製品「Devolutions Server」に複数脆弱性 - アップデートを提供
米当局、工場設備向け「ScadaBR」のXSS脆弱性悪用を警告
「Grafana」にクリティカル脆弱性 - なりすましや権限昇格のおそれ
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を