Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

アクセス管理「keycloak」のトークン交換機能に脆弱性 - 権限昇格のおそれ

アイデンティティやアクセスの管理機能を提供するオープンソースソフトウェア「keycloak」に脆弱性が明らかとなった。開発者は脆弱性の影響を中程度としているが、米政府では深刻な脆弱性と評価している。

同ソフトウェアにおいて、権限昇格の脆弱性「CVE-2022-1245」が明らかとなったもの。認証の欠如により、有効なアクセストークンを保持するクライアントアプリケーションが標的とする任意のクライアントのIDをわたすことでトークンを交換し、同クライアントのアクセス権限を取得することが可能だという。

開発チームでは、4月にリリースした「同18.0.0」以降で同脆弱性を修正済みとしており、脆弱性の重要度を「中(Moderate)」とレーティングしている。

一方米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」と評価。重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしており、利用者へ注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2022/07/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開