Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

OpenSSLに複数脆弱性 - 対処したアップデートが公開

OpenSSLに複数の脆弱性が明らかとなった。脆弱性を解消したアップデートが提供されている。

開発チームによれば、特定の命令をサポートするx86_64アーキテクチャのCPUにおいて、実装の不備により、2048ビットの秘密鍵の処理で計算中にメモリ破壊が発生する脆弱性「CVE-2022-2274」が判明。

脆弱性を悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがあり、重要度は4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングされている。

さらにx86アーキテクチャ向けのAES OCBモードにおいて、AES-NIアセンブリ最適化実装を使用すると特殊なケースでデータが暗号化されない脆弱性「CVE-2022-2097」が明らかとなった。重要度は1段階低い「中(Medium)」と評価されている。

「同3.0.4」については、いずれの脆弱性も存在し、「同1.1.1p」については「CVE-2022-2097」の影響を受ける。

開発チームは、脆弱性に対処した「同3.0.5」「同1.1.1q」をリリースし、利用者にアップデートを呼びかけた。修正プログラムは、これら脆弱性の報告者による協力のもと開発されたという。

(Security NEXT - 2022/07/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

6月のフィッシング、URL件数が過去最多を更新
障害はWindows端末の1%未満、重要サービスでの利用多く影響拡大
「OpenVPN」に「OVPNX脆弱性」 - 3月の更新で修正済み
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
「CrowdStrike」装う「フィッシング」や「偽修復ツール」に警戒を
先週注目された記事(2024年7月14日〜2024年7月20日)
あらたな脅威へ対応する設定ファイルが原因に - CrowdStrike障害
Windows端末の障害問題に便乗するサイバー攻撃が発生中
CrowdStrike、Windows環境での不具合で声明 - 復旧方法も紹介
一部Window端末が正常に起動できず - CrowdStrikeが不具合認める