Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

HTTPクライアント機能を提供するライブラリに脆弱性 - CMSにも影響

「HTTPクライアント」の機能を提供するPHP向けライブラリ「Guzzle」に脆弱性が明らかとなり、アップデートがリリースされた。同ライブラリを利用するCMSにも影響が出ている。

同ライブラリにおいて、「Cookie」設定時にサーバのドメインと一致するかチェックしておらず、悪意あるサーバによって無関係であるドメインの「Cookie」を設定されるおそれがある脆弱性「CVE-2022-29248」が明らかとなったもの。

デフォルトでは「Cookie」のミドルウェアを無効化しており、有効化していない場合は影響を受けないという。GitHubによる共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.0」で重要度は「高(High)」とレーティングされている。

開発者は、脆弱性を解消した「同7.4.3」「同6.5.6」をリリースするとともに、回避策として「Cookieミドルウェア」の無効化をアナウンスしている。

脆弱性の公表を受けて、同ライブラリを利用するコンテンツマネジメントシステム(CMS)の「Drupal」では、脆弱性に対処した「同9.3.14」「同9.2.20」をリリースした。重要度は、5段階において上から3番目にあたる「Moderately critical」とレーティングしている。

(Security NEXT - 2022/05/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

日立製ディスクアレイシステム「Hitachi VSP」に平文PWをログ保存する脆弱性
JVNで6製品の使用中止を呼びかけ - 脆弱性見つかるも開発者と連絡不能
バッファローのNAS製品にMITM攻撃でコード実行のおそれ
米当局、脆弱性3件の悪用に注意喚起 - FortinetやIvantiの製品が標的に
「auひかり」向けのブロードバンドルータに複数の脆弱性
Apple、「iOS」「iPadOS」のセキュリティアップデートを公開
「Firefox 124.0.1」が公開、深刻な脆弱性2件を解消
ブラウザ「MS Edge」にアップデート - 9件の脆弱性を修正
Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開