Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「BIND」の「DNS over HTTPS」に脆弱性 - DoS攻撃のおそれ

「BIND 9」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれがある脆弱性が明らかとなった。関係機関ではアップデートを呼びかけている。

「TLSセッション」の破壊により、アサーションエラーが生じてサービス拒否に陥るおそれがある脆弱性「CVE-2022-1183」が明らかとなったもの。「同9.18」系列において「DNS over HTTPS」による接続を許可している場合にのみ影響を受ける。

アップデートをリリースした現地時間5月18日の時点で脆弱性の悪用は確認されていないが、リモートからのDoS攻撃などに悪用されるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.0」、脆弱性の重要度は「高(High)」とレーティングされている。

Internet Systems Consortium(ISC)では、脆弱性を修正した「BIND 9.18.3」を公開。脆弱性の公表を受けて、関連機関からも注意喚起が行われており、日本レジストリサービス(JPRS)ではバージョンアップを強く推奨するなど、利用者に対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2022/05/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Tenable Identity Exposure」に脆弱性 - 2月の更新で修正済み
個人情報を6機関に誤送信、転送され規模が20倍超に - 岐阜県
報道記者が個人情報含む資料を一時紛失 - ABCテレビ
約40万件の個人情報が流出した可能性 - ニデック子会社
CrowdStrike導入したWindows端末の97%以上がオンラインに
Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開