米政府、「CVE-2022-26925」を緊急対応リストから一時削除 - DCへの影響で
マイクロソフトは、米時間5月10日の月例セキュリティ更新で、悪用が確認されている脆弱性「CVE-2022-26925」を修正したが、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、緊急対応を求めるリストから同脆弱性を一時削除した。
「CVE-2022-26925」は「Windows LSA」の脆弱性。4段階の重要度では上から2番目の「重要(Important)」、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.1」とされている。
さらに「Active Directory Certificate Services(AD CS)」に対する「NTLMリレー攻撃」と組み合わせるとスコアが「9.8」に上昇。さらに悪用も確認されていることから、国内外のセキュリティ機関が注意喚起を行っていた。
一方、月例更新をロールアップで適用した場合の影響も明らかとなった。5月の月例更新では、「CVE-2022-26931」「CVE-2022-26923」への対応にともない、証明書ベースの認証を変更。そのためドメインコントローラーにロールアップを適用すると、証明書とマシンアカウントのマッピング処理に起因して認証に失敗するリスクがあるという。
具体的には「Network Policy Server(NPS)」「Routing and Remote access Service (RRAS)」「Radius」「Extensible Authentication Protocol(EAP)」「Protected Extensible Authentication Protocol(PEAP)」などのサービスでサーバやクライアントの認証で障害が発生する可能性があり、同社よりCISAに対して通知があったとしている。
(Security NEXT - 2022/05/16 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開

