Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Cisco NFVIS」に深刻な脆弱性 - ゲストVMよりホスト乗っ取りのおそれ

「CiscoエンタープライズNFVインフラストラクチャソフトウェア(NFVIS)」に深刻な脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

「CVE-2022-20777」をはじめ、3件の脆弱性が明らかとなったもの。それぞれの脆弱性は相互に依存することなく悪用が可能だという。

「CVE-2022-20777」は、同製品が備える入出力「NGIO」に存在する脆弱性。ゲストの仮想マシンよりホストのroot権限を取得され、侵害されるおそれがある。

また入力検証の不備に起因するコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2022-20779」が判明。細工されたメタデータを持つ仮想マシンイメージをインストールする際、コマンドを挿入され、root権限で実行されるおそれがある。

さらにインポート機能には、XML外部実体参照(XXE)の脆弱性「CVE-2022-20780」が明らかとなった。細工されたファイルをインポートすると、ホスト上のデータをゲストマシンによって窃取されるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、「CVE-2022-20777」が「9.9」でもっとも高く、「CVE-2022-20779」が「8.8」、「CVE-2022-20780」が「7.4」となっている。

同社は脆弱性の重要度について、「CVE-2022-20777」を「クリティカル(Critical)」、他2件を「高(High)」とレーティング。脆弱性を修正したアップデートをリリースしており、利用者に対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2022/05/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性