Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 100」が公開 - 機能強化や脆弱性修正を実施

Mozilla Foundationは、最新版ブラウザ「Firefox 100」をリリースした。延長サポート版についてもアップデートも実施しており、複数の脆弱性を解消している。

今回のアップデートでは、ピクチャーインピクチャー表示における字幕のサポートや、複数言語におけるスペルチェック機能を追加。プライバシー対策として制限の少ないリファラーポリシーの設定を無視するよう変更が加えられた。

また脆弱性9件を修正。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。

重要度が2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性は6件。「iframe」のサンドボックスをバイパスされるおそれがある「CVE-2022-29911」をはじめ、通知なしにフルスクリーン表示される「CVE-2022-29914」や、パーミッションをバイパスされる「CVE-2022-29909」、履歴が漏洩するおそれがある「CVE-2022-29916」などを修正。

さらにメモリに関する脆弱性などへ対処したほか、「中(Moderate)」とされる脆弱性2件、「低(Low)」1件を修正している。

あわせて延長サポート版となる「Firefox ESR 91.9」をリリース。「高(High)」とされる5件、「低(Low)」1件のあわせて脆弱性6件を解消した。「Firefox 100」にて修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2022-29909
CVE-2022-29910
CVE-2022-29911
CVE-2022-29912
CVE-2022-29914
CVE-2022-29915
CVE-2022-29916
CVE-2022-29917
CVE-2022-29918

(Security NEXT - 2022/05/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

NVIDIAのAI基盤「HGX」「DGX」に権限昇格の脆弱性 - 修正版リリース
Java環境向けテンプレートエンジン「jinjava」に深刻な脆弱性
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
Fortraのファイル転送ソフト「GoAnywhere MFT」に深刻な脆弱性
Samsung、モバイル端末の複数脆弱性を修正 - 一部で悪用も
Atlassian、8月のアップデートで脆弱性5件に対処
「HPE Aruba EdgeConnect SD-WAN」に脆弱性 - アップデートを公開
Wondershareのファイル修復ソフトに脆弱性 - パッチ提供状況は不明
Android版「MS Edge」にアップデート - 独自修正も
「Ivanti EPMM」狙う脆弱性連鎖攻撃、米当局がマルウェアを解析