行政の共通認証「GビズID」、「Spring4Shell」の影響なし
Javaフレームワーク「Spring Framework」に脆弱性「Spring4Shell」が明らかとなった問題で、デジタル庁は「GビズID」の運用を一時停止したが、脆弱性の影響を受けないことが確認されたとしてサービスを再開した。
「Spring4Shell」は、特定の環境においてリモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性。実証コードが公表され、明らかとなるも日本時間3月31日の時点で詳細は判明しておらず、広く影響を及ぼすことへ懸念の声なども上がっていた。
脆弱性の判明を受けてデジタル庁では、行政サービスの共通認証サービスである「GビズID」を急遽停止。13時半ごろよりメインテナンスを実施した。
同庁によると、同サービスの運用環境が脆弱性の対象となるか調査を行ったところ、同脆弱性の対象外であることが判明。同日18時50分ごろにサービスを再開した。
なお、「Spring4Shell」に関しては、その後「CVE-2022-22965」が採番されており、詳細の公表とともに脆弱性を修正するアップデート「同5.3.18」「同5.2.20」がリリースされている。
(Security NEXT - 2022/04/01 )
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