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「Movable Type」の既知脆弱性を探索するアクセスが増加

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「Movable Type」に深刻な脆弱性「CVE-2021-20837」が見つかった問題で、脆弱性に対するスキャン行為の増加が観測されている。SANSの研究者が報告した。

「CVE-2021-20837」は、「XMLRPC API」における「OSコマンドインジェクション」の脆弱性。悪用されると任意のコードを実行されるおそれがある。

シックス・アパートでは2021年10月20日にアップデートをリリースしたが、その後対策が不十分だったとして、12月に追加のアップデートをリリースした。脆弱性の実証コード(PoC)は10月26日に公開済み被害も確認されている。

SANSの研究者によれば、ハニーポットでは2021年後半にも小規模の探索行為を観測。その後動きは収束に向かっていたが現地時間3月17日より特定のIPアドレスを発信元とする同脆弱性の探索行為が急増したという。

複数のURLへアクセスを試みており、外部よりファイルをアップロードするためのバックドアを設置。バックドアには、ライトノベル作品の「ソードアート・オンライン」に登場したキャラクターを意識したと見られる文字列「Kirigaya Kirito」含まれていたという。

(Security NEXT - 2022/03/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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