Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NICT、プライバシー保護連合学習技術をイエラエに技術移転

情報通信研究機構(NICT)は、フェデレーテッドラーニング(連合学習)と暗号技術を融合させ、独自に開発したプライバシー保護連合学習技術「DeepProtect」をイエラエセキュリティに技術移転すると発表した。

同技術は、複数組織が互いにデータを開示することなく、連携してより多くのデータをもとに機械学習を行うことができるプライバシーに配慮した連合学習技術。

各組織より、学習中のパラメーターを暗号化して中央サーバに送信し、暗号化したまま学習モデルのパラメーターに反映。各組織にパラメーターをフィードバックすることで、より高い精度の分析が可能になるとしている。

同機構では同技術を活用し、顧客情報を他社に開示することなく、複数金融機関が連携して機械学習を行い、不正取引や不正口座の検知精度を高める実証実験などを実施してきたが、金融分野以外での応用なども目指しており、イエラエセキュリティとのパートナーシップを締結した。

イエラエでは、「DeepProtect」に関する知的財産権のライセンスを受け、同技術の環境構築や技術支援サービスを展開。医療やマーケティングをはじめ、ソリューションを提供していく。

(Security NEXT - 2022/03/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正
ブラウザ「Chrome」にアップデート - セキュ関連で10件の修正
特権アクセス管理製品「Symantec PAM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
JupyterLabの機能拡張作成用テンプレートに脆弱性 - リポジトリに影響
イベント申込フォームで設定不備、個人情報が閲覧可能に - 多摩SDC
写真教室参加希望者宛のメールで誤送信 - 宮城県東北歴史博物館
2024年2Qの「JVN iPedia」登録は1463件 - NVDの公開遅延が影響
JPCERT/CCが感謝状 - 脆弱性悪用対応の「重要な模範事例」
WPプラグイン「WooCommerce Social Login」に複数の脆弱性
「Apache CloudStack」でSAML認証をバイパスされるおそれ