Linuxカーネルに権限昇格の脆弱性「Dirty Pipe」 - PoCも公開に
Linuxカーネルにおいて、権限の昇格が可能となる脆弱性「Dirty Pipe」が明らかとなった。2月のアップデートで修正されており、調整を経て3月7日にはエクスプロイトコードも公開されている。
「Linux 5.10」以降において、関数「copy_page_to_iter_pipe」「push_pipe」において正しく初期化を行っておらず、権限の昇格が可能となる脆弱性「CVE-2022-0847」が明らかとなったもの。
読み取り専用の任意のファイルに対してデータを上書きすることができ、root権限でコードを実行されるおそれがある。Max Kellermann氏が発見し、Linuxカーネルのセキュリティチームに報告した。同氏は脆弱性を「Dirty Pipe」と命名している。
同氏によると、アーカイブしたログファイルにおいて破損が続いたことから調査を行っていたところ、脆弱性を発見したという。2016年に発見された別名「Dirty COW」として知られる「CVE-2016-5195」と類似しているが、「Dirty Pipe」の方がより悪用が容易であると指摘している。
米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.8」で、重要度は「高(High)」とレーティングされている。
同脆弱性は、現地時間2月23日にリリースされた「Linux 5.16.11」「同5.15.25」「同5.10.102」にて修正が実施された。3月7日には脆弱性の詳細や「実証コード(PoC)」が公開されている。
(Security NEXT - 2022/03/11 )
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