Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Cisco Expressway」「Cisco TelePresence VCS」に複数の深刻な脆弱性

「Cisco Expresswayシリーズ」「Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)」に複数の深刻な脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

両製品において、APIやウェブ管理インタフェースに脆弱性2件が明らかとなったもの。同社のセキュリティテスト中に発見したもので、悪用は確認されていないという。

「CVE-2022-20754」は、APIにおけるディレクトリトラバーサルの脆弱性。コマンド引数の入力検証が不十分なため、任意のファイルを書き込み、root権限でコードを実行されるおそれがある。

また「CVE-2022-20755」は、ウェブ管理インタフェースに存在。コマンド引数の入力検証が不十分であり、細工したコマンドによってrootユーザーとして任意のコードを実行されるおそれがある。

いずれも脆弱性の悪用には、アプリケーションにおいて読み書きの権限が必要だという。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアはともに「9.0」。重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

回避策はなく、同社では脆弱性を修正した「同14.0.5」へアップデートすることを推奨している。

(Security NEXT - 2022/03/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ネットワーク侵害を確認、詳細を調査 - テーオーシー
悪用確認された「WinRAR」「Windows」の脆弱性に注意喚起 - 米当局
エンドポイント管理製品「Ivanti EPM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Adobe ColdFusion」に緊急性高い脆弱性 - 早急に対応を
「Firefox 146」がリリース - 権限昇格やUAFなど脆弱性13件を解消
複数Fortinet製品に認証回避の深刻な脆弱性 - 影響確認と対策を
MS、2025年最後の月例パッチ - ゼロデイ含む脆弱性56件に対処
国内セキュリティ産業の振興コミュニティが発足
JPCERT/CCベストレポーター賞、多数の報告で寄与した2人が受賞