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フィッシング報告が2割減となるも高水準 - 悪用されたURLは増加

1月のフィッシング報告件数は、過去最高となった前月から約2割減となった。一方でフィッシングサイトに悪用されたURLやブランドの件数は増加している。

フィッシング対策協議会によれば、1月に同協議会へ寄せられたフィッシングの報告は5万615件。1日あたり約1632.7件の報告が寄せられた。過去最高を記録した前月の6万3159件から1万2544件の減少となるが、前々月以前と比較すると依然として高い水準で推移している。

誘導先となるフィッシングサイトのURLは、重複を除いて8025件。減少した報告件数とは反対に前月の7471件を554件上回った。2021年8月の9024件、同年7月の8108件に次いで3番目に多い件数となる。1日あたりに換算すると約258.9件で、前月の241件から増加している。

悪用されたブランドは前月から9件増となる86件だった。内訳を見ると、クレジットカードや信販系が27件、ISPやホスティング、メールサービス関連が9件、都市銀行やネット銀行など金融関連が5件となっている。

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フィッシングの報告と利用されたURL件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2022/02/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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