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「QVR」を実行するQNAP製品に深刻な脆弱性 - 更新を強く推奨

QNAP Systems製品において「QVR」を実行している場合に影響を受ける深刻な脆弱性が明らかとなった。同社ではアップデートを強く推奨している。

「QVR」に2件の脆弱性「CVE-2021-38685」「CVE-2021-38686」が明らかとなったもの。「QVR」を実行する「QNAP VSシリーズ」のネットワークビデオレコーダーが影響を受ける。

「CVE-2021-38685」は、コマンドインジェクションの脆弱性。悪用されるとリモートより任意のコードを実行されるおそれがある。同社は重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティング。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」と評価した。

さらに認証不備の脆弱性「CVE-2021-38686」も明らかとなっている。同社による重要度は「高(High)」で、CVSS基本値は「8.8」。

同社では、ファームウェア「QVR 5.1.6ビルド20211109」にてこれら脆弱性を修正。同バージョン以降の最新版へアップデートするよう強く求めた。また今回の脆弱性を公開するにあたり、JPCERTコーディネーションセンターへ謝辞を送っている。

(Security NEXT - 2021/12/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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