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VPN製品「Pulse Connect Secure」にDoS攻撃受けるおそれ - アップデートで修正

「Pulse Connect Secure(PCS)」において、細工したパケットを受信すると、一部プロセスが再起動し、エンドユーザーの接続が切断される脆弱性が明らかとなった。

受信した不正な形式の「IKEv2パケット」を処理するとプロセス「Dsagentd」が再起動し、ユーザーの接続が切断される脆弱性「CVE-2021-22965」が明らかとなったもの。9月中旬ごろより同社に報告が寄せられていたという。

同社は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」における同脆弱性のベーススコアを「5.9」と評価した。一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、攻撃条件について特別な攻撃条件は必要としないとし、より高い「7.5」とレーティングしている。

同社では10月5日にリリースしたファームウェア「PCS9.1R12.1」で脆弱性に対処。同バージョンあるいは「PCS9.1R13」にアップデートするよう呼びかけている。また「IKEv2」を使用していない場合は、ファイアウォールでUDP 500番ポートへの通信をブロックする回避策をアナウンスしている。

(Security NEXT - 2021/11/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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