Siemensの「Nucleus RTOS」に13件の脆弱性が判明
Siemensが提供し、ヘルスケア分野のデバイスなどで利用されているリアルタイムOS「Nucleus RTOS」のTCP/IPスタックや関連サービスに脆弱性が明らかとなった。深刻な脆弱性も含まれる。
型の取り違え、メモリ域外からの読み取り、整数のアンダーフロー、不適切なバッファアクセスなどあわせて13件の脆弱性が判明したもの。Medigateの支援のもとForescoutが脆弱性を報告した。同社では「NUCLEAUS:13」と命名している。
「Capital VSTAR」「Nucleus NET」「Nucleus ReadyStart v3」「同v4」「Nucleusソースコード」に脆弱性が明らかとなったもので、「Nucleus RTOS」をベースとする「APOGEE MBC」「APOGEE PXC Compact」「APOGEE PXC Modular」「TALON TC Compact」「TALON TC Modular」なども影響を受ける。
リモートよりコードを実行されたり、サービス拒否、情報漏洩などが生じるおそれがある。エクスプロイトの公開などは確認されていない。
Siemensによる共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、脆弱性13件のうち、11件が「7.0」以上とされており、「9.0」以上とされる脆弱性も1件含まれる。なかでも「FTPサーバ」に明らかとなったバッファオーバーフロー「CVE-2021-31886」が「9.8」と高く、「CVE-2021-31884」「CVE-2021-31887」「CVE-2021-31888」が「8.8」で続く。
(Security NEXT - 2021/11/15 )
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