MS、11月の月例パッチを公開 - 悪用済み2件を含む脆弱性55件を修正
マイクロソフトは、2021年11月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。サードパーティの脆弱性を含め、CVEベースであわせて55件の脆弱性を修正しており、一部ではすでにゼロデイ攻撃も確認されている。
今回のアップデートでは、「Windows」や「Office」「Microsoft Exchange Server」「Microsoft Defender」をはじめ、「Microsoft Dynamics」「Windows Hyper-V」「Azure」「Azure RTOS」「Azure Sphere」「Visual Studio」「Power BI」ほか、幅広い製品の脆弱性を修正した。
サードパーティである「OpenSSL」に明らかとなった脆弱性「CVE-2021-3711」に関する修正を除くと、あわせてCVEベースで54件の脆弱性を修正している。重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が5件、次に高い「重要(Important)」とされる脆弱性が49件だった。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3」におけるベーススコアを見ると、29件が「7.0」以上とレーティングされており、「9.0」以上とされる脆弱性は1件のみ。
脆弱性によって影響は異なるが、14件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがあり、20件は権限昇格のおそれがある。さらに情報漏洩の脆弱性10件のほか、なりすましの脆弱性4件、サービス拒否の脆弱性3件、セキュリティ機能のバイパス2件、メモリ破損の脆弱性1件などを解消している。
(Security NEXT - 2021/11/10 )
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