「Firefox 94」が登場、脆弱性13件を修正
Mozilla Foundationは、ブラウザの最新版「Firefox 94」をリリースし、13件の脆弱性を解消した。あわせて延長サポート版「Firefox ESR 91.3」を提供している。
今回のアップデートでは、季節にあわせたカラーテーマやmacOSのフルスクリーン表示における省電力機能の実装、Windowsにおけるバックグラウンドのアップデートなど機能の強化を実施した。
また13件の脆弱性に対処した。8件にはCVE番号が採番されているが、5件については採番が保留されており、一時的に独自の識別子を付与している。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。
次に高い「高(High)」とされる脆弱性は7件。解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性やメモリ破壊の脆弱性、HTTP2の暗号化通信による同一生成元ポリシーのバイパス、「XSLTスタイルシート」にサンドボックスが適用されない問題などに対処した。
さらに「中(Moderate)」とされる脆弱性4件や「低(Low)」とされる2件を修正している。
あわせて延長サポート版である「Firefox ESR 91.3」をリリースした。「Firefox 94」で修正された9件の脆弱性のほか、HTTP2における「Use After Free」の脆弱性「MOZ-2021-0008」をくわえた10件の脆弱性を解消している。
「Firefox 94」にて修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2021-38503
CVE-2021-38504
CVE-2021-38505
CVE-2021-38506
CVE-2021-38507
CVE-2021-38508
CVE-2021-38509
CVE-2021-38510
MOZ-2021-0003
MOZ-2021-0004
MOZ-2021-0005
MOZ-2021-0006
MOZ-2021-0007
(Security NEXT - 2021/11/04 )
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