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VPN製品「SonicWall SMA100シリーズ」に深刻な脆弱性 - 早急に更新を

SonicWallのリモートアクセス製品「SonicWall SMA100シリーズ」にあらたな脆弱性が判明した。同社やセキュリティ機関では注意を呼びかけている。

同社によると、同シリーズではファイルパスへのアクセス制御が不十分で、リモートより任意のファイルを削除できるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2021-20034」が存在するという。「SMA 500v」「同410」「同400」「同210」「同200」が影響を受ける。

同脆弱性を悪用して機器の設定を工場出荷時の状態に戻すことが可能で、管理者のアクセス権限を取得されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「9.1」。

同社は、9月23日の時点で悪用の報告は受けていないとしているが、同脆弱性をはじめとする複数の脆弱性に対処した「同10.2.1.1-19sv」「同10.2.0.8-37sv」「同9.0.0.11-31sv」以降へできるだけ早く更新するよう強く求めた。

また脆弱性の判明を受けてJPCERTコーディネーションセンターなども注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2021/10/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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