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マルウェア「QakBot」の検知が増加 - 窃取メールを悪用か

Kaspersky製品のユーザーにおける同マルウェアとの検知状況を見ると、グローバルでは1月から7月にかけて1万7316件。1万493件だった前年同期から約1.7倍へと増加した。

国内のユーザーに関しても、前年同期の28件から約5倍にあたる141件に増加。ボリュームこそ小さいものの、高い増加率を示しているという。

窃取したメールを用いてソーシャルエンジニアリングにより感染を広げる手法は、以前国内外で猛威を奮った「Emotet」に通じるものがある。「Emotet」は、2021年1月に運用基盤が解体されたが、「QakBot」「IcedID」など類似した手法が引き続き用いられており、油断できない状況だ。

(Security NEXT - 2021/09/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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