Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SAP、月例パッチを公開 - 深刻な脆弱性も複数修正

SAPは、8月の月例セキュリティパッチを公開した。重要度の高い複数の脆弱性を解消している。

各社が、定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせ、15件のセキュリティアドバイザリをリリースしたもの。

アドバイザリ15件のうち、14件は今回あらたに公開したもので、重要度が4段階中もっとも高い「Hot News」とされる3件をはじめ、次に高い「高(High)」の5件、「中(Medium)」の6件に対処した。これら14件で修正された脆弱性は、CVEベースであわせて17件にのぼる。

「Hot News」とレーティングされたアドバイザリでは、「SAP Business One」において制限なしにファイルのアップロードが可能となる脆弱性「CVE-2021-33698」や、「SAP NetWeaver Development Infrastructure」における「サーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)」の脆弱性「CVE-2021-33690」に対応している。

いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは、最大値10のところ、「9.9」と高い。さらにCVSS基本値が「9.1」とされる「SAP S/4HANA」で明らかとなった「SQLインジェクション」の脆弱性を修正した。

(Security NEXT - 2021/08/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「pgAdmin4」リストア処理にRCE脆弱性 - 2カ月連続で判明
地理空間データを活用する「GeoServer」の脆弱性攻撃に注意
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡
「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、詳細は調整中 - アップデートで修正