Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数のCisco製小規模環境向けVPNルータにRCE脆弱性

Cisco Systemsが提供する一部小規模環境向けVPNルータに深刻な脆弱性が明らかとなった。ファームウェアのアップデートが提供されている。

「Cisco Small Business RV345」「同RV345P」「同RV340」「同RV340W」のウェブインタフェースにおいて、HTTPリクエストの処理に問題があり、リモートより任意のコードやコマンドを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2021-1609」が明らかとなったもの。

悪用にあたって権限なども必要なく、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、最高値「10」のところ、「9.8」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

また同じくウェブインタフェースにコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2021-1610」が明らかとなった。認証されたユーザーによって、root権限で任意のコマンドを実行されるおそれがあるという。CVSS基本値は「7.2」で重要度は「高(High)」。

同社では、これら脆弱性を解消したファームウェアのアップデート「バージョン1.0.03.22」をリリースし、利用者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/08/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性