複数脆弱性を修正した「Chrome 91.0.4472.164」が公開 - すでに悪用コードも
Googleは、「Windows」「macOS」「Linux」向けに最新版となる「Chrome 91.0.4472.164」をリリースした。一部脆弱性に関しては、エクスプロイトの報告があるという。
今回のアップデートでは、8件のセキュリティに関する修正を実施。CVEベースで7件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。
次に高い「高(High)」とされる脆弱性は6件。解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性3件や「型の取り違え」2件、域外メモリへの書き込み1件などを修正した。あわせて重要度が「中(Medium)」とされる「ヒープバッファオーバーフロー」の脆弱性1件に対応している。
今回修正された脆弱性のうち、JavaScriptエンジンの「V8」において明らかとなった「型の取り違え」が生じる脆弱性「CVE-2021-30563」に関しては、すでにエクスプロイトの報告を確認しているという。「V8」に関しては、6月のアップデート時にもゼロデイエクスプロイトが報告されていた。
同社では、今後数日から数週間をかけてアップデートを展開していく予定。今回修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2021-30541
CVE-2021-30559
CVE-2021-30560
CVE-2021-30561
CVE-2021-30562
CVE-2021-30563
CVE-2021-30564
(Security NEXT - 2021/07/16 )
ツイート
PR
関連記事
「Chrome」のスクリプトエンジンにゼロデイ脆弱性 - 修正版が公開
非常勤医師が自宅でサポート詐欺被害、内部に患者情報 - 和歌山の病院
メール誤送信で商談会出展事業者のメアド流出 - 大阪府
リサイクル着物の通販サイト、クレカ情報流出のおそれ
ランサム攻撃でシステム障害、情報流出の可能性 - 東海ソフト開発
メールアカウントがスパム踏み台に - 電気自動車の充電設備事業者
保健所のデータ受渡用USBが所在不明、管理記録に不備 - 沖縄県
Appleの動画エンコーダ「Compressor」に脆弱性 - アップデートで修正
Zoho製アプリ監視ツールにコマンド検証回避の脆弱性 - アップデートで修正
別会員加入者リストがDL可能に、委託先操作ミスで - 札幌市中小企業共済センター
