「Chrome 91.0.4472.101」が公開 - ゼロデイ脆弱性に対応
Googleは、「Windows」や「macOS」「Linux」向けにセキュリティアップデート「Chrome 91.0.4472.101」をリリースした。今回修正された脆弱性の一部は、すでに悪用コードが出回っているという。
今回のアップデートでは、セキュリティに関する14件の修正を行っており、CVEベースで10件の脆弱性に対処したという。
重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は1件。ブラウザの「進む」「戻る」のキャッシュ機能「BFCache(Back-forward Cache)」において明らかとなった解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2021-30544」を修正した。
また重要度が次に高い「高(High)」とされる脆弱性7件に対応している。なかでもJavaScriptエンジン「V8」において型の取り違えが生じる脆弱性「CVE-2021-30551」については、すでにエクスプロイトコードが出回っているという。
このほか「中(Medium)」とされる脆弱性2件を修正した。同社では、今後数日から数週間をかけてアップデートを展開していく予定。今回修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2021-30544
CVE-2021-30545
CVE-2021-30546
CVE-2021-30547
CVE-2021-30548
CVE-2021-30549
CVE-2021-30550
CVE-2021-30551
CVE-2021-30552
CVE-2021-30553
(Security NEXT - 2021/06/11 )
ツイート
PR
関連記事
「PostgreSQL」にセキュリティアップデート - 「13系」は11月にEOL
「Flowise」に深刻な脆弱性、パッチは未提供 - PoCが公開
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性5件を解消
「Trend Micro Apex One」ゼロデイ脆弱性の修正パッチが公開
CMS「Drupal」の二要素認証モジュールに認証回避のおそれ
「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ