Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

認証連携APIに不正アクセス、DCの不審アカウントきっかけに判明 - 弥生

会計ソフト「弥生会計」などの開発、販売を手がける弥生は、外部より不正アクセスを受け、ユーザーアカウントやシングルサインオンのアクセストークンが外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同社によると、ユーザーへ提供している認証連携サービスのサーバにおいて、「シングルサインオン」の「API(アプリケーションプログラミングインターフェース)」が不正アクセスを受けたという。

認証連携サーバ内にあるファイルを参照するコマンドを含む不正なスクリプトを埋め込んだアクセスが行われ、ひとつの対象ログファイルに出力されていたユーザーの「弥生ID」として利用するメールアドレスや、平文のパスワードを窃取された可能性がある。

対象となる連携アプリケーションは、同社が提供する「口座連携」「Misoca」や、他社サービスの「Airレジ」「スマレジ」「MakeLeaps」「Staple」「ユビレジ」「UレジFOOD」「ぐるなびPOS+」。5月10日10時ごろから6月16日19時ごろにかけてこれらと連携設定を行ったユーザー1万7137件が対象となる。

同社では毎月定期的に実施している定期検査で、ドメインコントローラに不審なアカウントが作成されていることを発見。ドメインコントローラに対するアクセス元が、問題の認証連携サーバであることがわかり、さらなる調査を進めたところ、情報が流出した可能性があることを突き止めた。

(Security NEXT - 2021/06/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

すかいらーく「テクアウトサイト」 - クレカ情報流出の可能性
Instagramアカ乗っ取り、フォロワーにDM - ブライダル会社
一部利用者でメールアドレスが変更される被害 - So-net
ウェブメールに対する攻撃試行を観測 - 成功は確認されず
中高生向け動画教材サイトにSQLi攻撃 - 新興出版社啓林館
自治体向け電子申請システムにPWリスト攻撃 - 約400人に影響か
機器から奪われた管理者アカウントで侵害受ける - ミネベアミツミ
「毎日新聞デジタル」にPW攻撃 - 個人情報の閲覧痕跡なし
中日ドラゴンズのグッズ公式Xアカウントが乗っ取り被害
監督のインスタアカウントが乗っ取り被害 - 奈良クラブ