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RTOS「Zephyr」のBLEスタックに8件の脆弱性

リアルタイムOS「Zephyr」の「Bluetooth Low Energy(BLE)スタック」に複数の脆弱性が明らかとなった。BLE通信の範囲内より認証なしにサービス拒否などを引き起こすおそれがあるという。

同OSをソリューションの一部に採用しているSynopsysが、ファジングテストを実施し、BLEリンク層とL2CAPの実装においてあわせて8件の脆弱性を発見したもの。ホスト、コントローラーのいずれも影響を受ける。

今回明らかとなった脆弱性は、いずれもデバイスがBLE接続を受け入れている場合、範囲内から認証など必要なく悪用が可能。アサーションエラーによって端末を再起動させられたり、他デバイスが接続できなくなるなどサービス拒否が生じたり、暗号鍵やメモリ配置が漏洩するおそれがある。

L2CAPにおけるバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2021-3434」、および解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2021-3455」は、いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「7.7」で、重要度は「高(High)」。

5件の脆弱性については、ベーススコアが「5.9」で重要度は「中(Medium)」、1件が「3.9」で「低(Low)」とレーティングされている。

(Security NEXT - 2021/06/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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