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NISCの一部システム情報が外部流出 - 富士通「ProjectWEB」への不正アクセスで

富士通が管理運営するプロジェクト情報共有ツール「ProjectWEB」が不正アクセスを受けた問題で、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は、同センターのシステムに関する一部情報が流出したことを明らかにした。

同センターでは、一部システムの関係業務を富士通に委託しており、同ツールを通じて情報共有を行っていたが、同ツールに対して第三者による不正アクセスがあり、同センターの一部システムに関する情報が外部に流出したことが判明したもの。

富士通では、同ツールの運用をすでに停止しており、情報が流出した原因や情報流出の対象範囲について調査を進めている。同センターでは、流出した情報によるリスクを踏まえて被害防止対策を講じるとともに、同社へ詳細について報告するよう求めた。

本誌取材に対して同センターは、対象となる具体的なシステムや、同ツール上のプロジェクトに対し、不正アクセスが行われた日時、富士通より報告を受けた日時については、調査中の段階であり、セキュリティに影響するためコメントできないとしている。

また5月26日の時点で同センターのシステムそのものに対する不正アクセスの被害は確認されておらず、同システムの運用や業務への影響はないと説明している。

(Security NEXT - 2021/05/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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