Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Pulse Connect Secure」に未修正の脆弱性 - 更新準備中、回避策実施を

Ivantiのセキュリティ事業部門であるPulse Securityが提供するVPN製品「Pulse Connect Secure(PCS)」にあらたな脆弱性「CVE-2021-22908」が判明した。修正プログラムは準備中で、適用まで回避策の実施が呼びかけられている。

同製品において、「SMB共有」の操作に利用するCGIにバッファオーバーフローの脆弱性が明らかとなったもの。権限の昇格が生じ、認証されたリモートユーザーにroot権限を取得され、任意のコードを実行されるおそれがある。

「同9.1Rx」「同9.0Rx」に影響があり、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.5」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。「同9.1R3」以降に関しては、今回問題とされる機能はデフォルトで無効になっている。

脆弱性の判明を受け、Ivantiでは、定例外のセキュリティアドバイザリを公表。脆弱性を解消した「同9.1R11.5」の準備を進めていることを明らかにした。あわせてWindowsファイル共有ブラウザを無効化し、脆弱性を悪用するURLベースの攻撃を回避する設定変更ファイル「Workaround-2105.xml」を公開。利用者へ適用を呼びかけている。

また脆弱性「CVE-2021-22893」が判明した際に公開した設定変更ファイル「Workaround-2104.xml」を適用している場合は、今回公開したXMLファイルを再度適用する必要はないとしている。

(Security NEXT - 2021/05/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「GitLab」のアカウント乗っ取る脆弱性、悪用が発生 - 米当局が注意喚起
開発言語「R」のデシリアライズ処理に脆弱性 - 修正版へ更新を
QNAP製NASやアドオンに脆弱性 - 旧アドバイザリも更新、影響大きい脆弱性を追加
「SonicWall GMS」に認証回避など複数の脆弱性 - アップデートが公開
4月のMS月例パッチで修正された脆弱性が攻撃の標的に - 米当局が注意喚起
Google、脆弱性2件を修正した「Chrome」のアップデートを公開
「ArubaOS」に深刻な脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ
AIアプリの構築に活用される「BentoML」に深刻な脆弱性
「WooCommerce」向けのカスタムフィールド追加プラグインにRCE脆弱性
「MS Edge」にアップデート - 重要度「クリティカル」の脆弱性を解消