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SMBC信託銀のクラウド設定ミス、暗号化暗証番号が平文で閲覧も

デビット用暗証番号が閲覧された可能性があるのは、Visaデビットの機能を備えるキャッシュカード「GLOBAL PASS」の提供を開始した2019年10月1日から2020年7月18日にかけて申し込んだ顧客1954人。これ以外のデビット用暗証番号については、すでに削除済みとしている。

2020年11月および12月に、3万7176人分のデータより、あわせて101件のレコードが参照されたが、外部から参照された具体的な対象者は、バグにより特定できないとしている。これらに対象となる1954人が含まれている可能性がある。

流出のおそれがある暗証番号は、デビット用のものだけで、キャッシュカードの暗証番号や電話取引用の暗証番号は「Salesforce」上に保存されておらず、影響を受けない。

デビット用暗証番号は、店舗におけるデビットカードの利用時や海外ATMで出金する場合にのみ利用するもので、これら取引には、あわせて「キャッシュカード」が必要となる。

同行では、対象となる顧客1954人に対して経緯を説明して謝罪。窓口や無料で暗証番号を変更する方法について案内を行った。不正利用に関する被害の連絡は受けていないという。

お詫びと訂正:SMBC信託銀行における権限不備の発覚後の対応内容について、一部不正確な表現が含まれていたため、修正しました。ご迷惑をおかけした関係者、読者のみなさまにお詫びし、訂正いたします。

(Security NEXT - 2021/04/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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