看護師が業務で私的にクラウド利用 - 設定ミスで公開状態に
聖マリアンナ医科大学病院は、看護師7人が業務連絡のためクラウドサービスを個人的に利用し、閲覧権限の設定ミスで患者情報などが外部より閲覧できる状態となっていたと発表した。
同院によれば、2019年11月3日に救命救急センターの所属看護師が個人的にGoogleグループを開設し、申し送りといった看護業務の効率化のため、これまで看護師7人がメール機能を業務連絡に利用していたもの。
同グループは、閲覧権限がウェブ上のすべてのユーザーに公開される設定になっており、2020年12月20日に外部から同大へメールで指摘が寄せられ、問題が判明した。
同グループ上でやり取りされたメール278件が閲覧できる状態となっており、同院で調査したところ、患者5人に関して姓や断片的な情報が流出した可能性があるという。
あわせてメールには同院が一部診療科に導入しているAI問診アプリのシステムへアクセスするためのURL、パスワード、QRコードなども含まれており、これらを用いて外部よりテストのために作成していた架空の模擬患者の症例へアクセスされた形跡も確認されたという。
(Security NEXT - 2021/02/02 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ひとり親世帯の対象者リストを第三者に誤送信 - 山形県
GovTech東京の支援プログラム、受講者間で個人情報が閲覧可能に
就農準備資金受給者への連絡メールで誤送信で - 福島県農業振興公社
ふるさと納税者情報を扱うグループメールで権限設定ミス - 海士町
参議院選の選挙人名簿が記録された記憶装置を紛失 - 仙台市
誤送信で肝炎医療コーディネーターのメアドが流出 - 静岡県
個人情報が閲覧可能に、システムメンテ時の不備で - メルセデス・ベンツ日本
デジタル人材育成施設でメールの誤送信が発生 - 群馬県
学修システムに誤設定、仮保存の個人情報が閲覧可能に - 浜医大
こども園で園児情報含む教員用資料をアプリで誤配信 - 目黒区