「ウイルスバスター」のメインテナンス通知を装う偽メールに注意
トレンドマイクロのセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」のメインテナンスを通知するユーザー向けメールに見せかけたフィッシング攻撃が確認された。

フィッシングメールの文面(画像:トレンドマイクロ)
「ウイルスバスター」の月額版でサーバの定期メインテナンスを実施し、サービスを停止するなどと同社のアナウンスに見せかけたフィッシングメールが確認されたもの。フィッシングメールでは、サポートページのURLに見せかけて偽サイトへのリンクを記載していた。
フィッシングメールの文面は、過去に同社が配信したメールと一部似た部分があり、それらを模倣して作成されたものと見られる。今回確認されたケースでは、メインテナンスの実施日を「1月25日金曜日」としており、曜日の記載を誤っていた。
誘導先として2件のフィッシングサイトが確認されており、ユーザー名やパスワードを詐取しようとしていた。トレンドマイクロの観測状況によれば、1月25日に日本国内に対して、少なくとも55件のフィッシングメールが送信されたという。
同社は、正規の通知に見せかけてフィッシング攻撃が行われる場合もあるとし、ログインや情報の入力を促すメールへ対応する場合は、メールのリンクからアクセスせず、公式サイトや公式アプリから情報を確認するよう求めた。
誤って偽サイトへパスワードなどを入力してしまった場合は、公式サイトからパスワードを変更するよう呼びかけるとともに、パスワードの使い回しも避けるようあわせて注意を喚起している。
(Security NEXT - 2021/01/26 )
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