ルータなどで広く利用されるDNSに脆弱性「DNSpooq」が判明
ルータなど組込機器なども含め、広く利用されている「Dnsmasq」に脆弱性「DNSpooq」が明らかとなった。大きな影響を及ぼす可能性もあり、アップデートが呼びかけられている。
「Dnsmasq」は軽量で「DNS」や「DHCP」などが利用でき、組込機器などでも広く利用されているオープンソースのソフトウェア。「同2.82」および以前のバージョンにおいて、キャッシュポイズニングの脆弱性3件やDNSSECを利用している場合にバッファオーバーフローが生じる脆弱性4件が明らかとなったもの。
脆弱性を報告したJSOFは、今回明らかとなったこれら脆弱性をDNSスプーフィングが可能な点やスパイを意味する「spook」などから「DNSpooq」と命名した。
同社は「Dnsmasq」について、Cisco SystemsやAruba、Comcast、Netgear、Red Hat、Siemensのほか、Android端末など、ネットワーク機器や主要Linuxディストリビューションなどで広く利用されていると指摘。
実装の状況によって必ずしも脆弱性の影響を受けるとは限らないが、少なくとも約40社が「Dnsmasq」を採用していると述べた。脆弱性の判明を受けて、CERT/CCやJVNを通じても影響を受けるベンダーリストが公開されている。
(Security NEXT - 2021/01/21 )
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