Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NEC製サーバの監視インタフェースに脆弱性 - 「IPMI over LAN」の利用停止を

NEC製の一部サーバ製品に「RMCP」による接続の認証に不備があることがわかった。「IPMI over LAN」を利用しないよう注意喚起が行われている。

「Baseboard Management Controller(BMC)」において、「Intelligent Platform Management Interface(IPMI)」へリモートよりアクセスする「RMCP(Remote Management Control Protocol)」の実装において認証不備の脆弱性「CVE-2020-5633」が明らかとなったもの。同脆弱性は「BMCファームウェアRev1.09」や以前のバージョンに存在し、「Express5800/T110j」「Express5800/T110j-S」「iStorage NS100Ti」が影響を受ける。

脆弱性を悪用することで不正にセッションが確立されるおそれがあり、リモートよりログインされて情報を窃取されたり、機器を不正に操作されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは「5.3」と評価されている。

同脆弱性は、NECが周知のために情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。「IPMI 2.0」に関しては、パスワードのハッシュを取得される脆弱性「CVE-2013-4786」も明らかになっていることから、「IPMI over LAN」の利用そのものを停止するよう注意喚起が行われている。

また緩和策としては、ファームウェアのアップデートを実施するとともに、BMCへのアクセス制御を実施するよう呼びかけられている。

(Security NEXT - 2021/01/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開