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NECプラットフォームズ製のIP-PBXサーバに深刻な脆弱性

音声通話やメッセージング、オンライン会議などの機能を提供するNECプラットフォームズ製の「UNIVERGE SV9500シリーズ」「UNIVERGE SV8500シリーズ」に複数の脆弱性が含まれていることがわかった。

両製品の一部バージョンにおいて、主装置のウェブ管理コンソールである「Telephony Server Maintenance Menu(TSMM)」に複数の脆弱性が含まれていることが明らかとなったもの。

具体的には、細工したURLを送信することで任意のコマンドを実行されるおそれがある「OSコマンドインジェクション」の脆弱性「CVE-2020-5685」や、認証アルゴリズムの実装に問題がある脆弱性「CVE-2020-5686」が含まれる。

脆弱性を悪用されると、任意のコマンドを実行されたり、サービス拒否や情報漏洩が生じるおそれがある。共通脆弱性評価システムである「CVSSv3」のベーススコアは、「CVE-2020-5685」が「9.6」、「CVE-2020-5686」が「7.6」とレーティングされている。

両脆弱性については、同社が周知を目的に情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、公表にあたってはJPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。

これら脆弱性の判明を受け、同社では利用者に対して管理コンソールへのアクセス制御といった対策の実施を呼びかけるとともに、対象製品の確認や対応について販売店へ問い合わせるよう求めている。JVNを通じてもアップデートや緩和策の実施が呼びかけられている。

(Security NEXT - 2021/01/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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