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米連邦政府機関に「SolarWinds Orion」製品の遮断命令

SolarWinds製のIT管理製品がサイバー攻撃の対象となっていることが判明したことを受け、米国土安全保障省のサイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、連邦政府機関に対して製品の遮断を求める緊急指令を発行した。

国家が関与すると見られるサイバー攻撃によって「SolarWinds Orion Platform」が侵害されていることが判明。現在利用可能な唯一の緩和策とし、デバイスの切断を緊急措置として実行するよう命令した。

同製品は、連邦政府ネットワークシステムのトラフィック監視に多く採用されており、侵害された場合は重大な影響をもたらすおそれがある。

SolarWindsでは、ホットフィクスを公開。追加のホットフィクスについても準備を進めている。しかし、CISAではこうした対応に理解を示しつつも、製品を再度インストールし、パッチを適用するには、CISAからのガイダンスを待つよう連邦政府機関に命じた。

対応にあたっては、システムやメモリのフォレンジックデータを作成し、アカウントや同製品を接続するDNSなどシステムに危殆化の兆候がないか調査を行うよう求めている。

(Security NEXT - 2020/12/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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