Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米連邦政府機関に「SolarWinds Orion」製品の遮断命令

SolarWinds製のIT管理製品がサイバー攻撃の対象となっていることが判明したことを受け、米国土安全保障省のサイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、連邦政府機関に対して製品の遮断を求める緊急指令を発行した。

国家が関与すると見られるサイバー攻撃によって「SolarWinds Orion Platform」が侵害されていることが判明。現在利用可能な唯一の緩和策とし、デバイスの切断を緊急措置として実行するよう命令した。

同製品は、連邦政府ネットワークシステムのトラフィック監視に多く採用されており、侵害された場合は重大な影響をもたらすおそれがある。

SolarWindsでは、ホットフィクスを公開。追加のホットフィクスについても準備を進めている。しかし、CISAではこうした対応に理解を示しつつも、製品を再度インストールし、パッチを適用するには、CISAからのガイダンスを待つよう連邦政府機関に命じた。

対応にあたっては、システムやメモリのフォレンジックデータを作成し、アカウントや同製品を接続するDNSなどシステムに危殆化の兆候がないか調査を行うよう求めている。

(Security NEXT - 2020/12/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国内セキュリティ産業の振興コミュニティが発足
仮想環境を狙うマルウェア「BRICKSTORM」 - 中国政府系攻撃者が悪用
医療分野のセキュリティ人材育成で協定 - IPAとJAMI
「CODE BLUE 2025」まもなく開催 - CFP応募は前年比約1.6倍
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
政府、豪主導の「防御可能なアーキテクチャ」国際ガイダンスに署名
先週注目された記事(2025年10月12日〜2025年10月18日)
米政府、国家支援攻撃者によるF5侵害受け緊急指令
F5にサイバー攻撃 - 未公開の脆弱性含む機器関連情報が流出
F5、「BIG-IP」「F5OS」の複数脆弱性に対応 - 最新版へ更新を