Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

VMwareのアクセス管理製品に深刻な脆弱性 - パッチは準備中

VMwareの複数製品が影響を受ける深刻な脆弱性「CVE-2020-4006」が明らかとなった。米時間11月23日の時点でパッチは提供されておらず、一時的な回避策がアナウンスされている。

「VMware Workspace One Access」「同Connector」「VMware Identity Manager(vIDM)」「同Connector」「VMware Cloud Foundation」「vRealize Suite Lifecycle Manager」の6製品において、OSコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2020-4006」が判明したもの。

これら製品では、8443番ポートへ接続し、管理設定アカウントのパスワードを持つユーザーであれば、脆弱性を悪用することで、基盤で動作するOSにおいて任意のコマンドを実行することが可能になるという。

製品によって対象となるプラットフォームが異なり、「VMware Workspace One Access」「同Connector」「vIDM」に関してはLinuxのみ影響を受ける。「vIDM Connector」については、「Windows」「Linux」双方に影響があるほか、「VMware Cloud Foundation」「vRealize Suite Lifecycle Manager」については影響を受ける「vIDM」のコンポーネントが含まれる。

同脆弱性は、同社が非公開で報告を受けたもので、共通脆弱性評価システム「CVSSv3」におけるベーススコアは「9.1」、脆弱性の重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

同社では脆弱性を修正するパッチを近日中に公開する予定。利用者に対して一時的な回避策をアナウンスしている。

(Security NEXT - 2020/11/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み