Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「税金還付を受ける権利があります」 - 偽国税庁に注意

還付金があるなどとだまし、国税庁の偽サイトで個人情報をだまし取るフィッシング攻撃が確認された。還付金に1円以下の端数が含まれていたり、クレジットカードを聞き出すなど、不自然な点が目立つ。

フィッシング対策協議会によれば、問題のメールは「税ポータル」などと名乗り、「15421.07円」の税金還付を受ける権利があるなどと説明。

誘導先のフィッシングサイトでは国税庁を装い、氏名や住所、生年月日、電話番号、住所、郵便番号のほか、クレジットカード番号や有効期限、セキュリティコードなどを送信させようとしていた。さらにSMSの確認コードについても入力を求める。

メールに記載された還付金額に端数があるほか、誘導先の入力フォームでは、姓の項目がファーストネームとなっていたり、住所のあとに「市」といった項目があるなど作りは雑で、日本の実情に疎い攻撃者が作成したものと見られる。

11月20日の時点でフィッシングサイトの稼働が確認されており、閉鎖に向けて同協議会ではJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。類似した攻撃に注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/11/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

水道局を装う偽メールに注意 - 「未払料金ある」と誘導
「電気料金未払い」と不安煽りクレカ情報だまし取るフィッシング
フィッシング攻撃で日本赤十字社のメアドになりすまし
JR西日本の会員サービスを装うフィッシング攻撃に注意
「ビックカメラ」からの「異常通知」装うフィッシング攻撃
「支援金5万円」とだますフィッシング - 偽マイナポータルへ誘導
「口座が凍結されました」 - ゆうちょ銀装うフィッシングに注意
「マネロンのおそれ、対応しないと法的措置」と脅すフィッシング
「給付金に関するお知らせ」などと内閣府かたる詐欺メール
「dカード」利用者を狙う偽メール - 架空の利用照会など複数文面で