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暗号資産取引所でドメインレジストラの登録内容が改ざん被害

暗号資産(仮想通貨)取引所「Liquid by Quoine」を運営するQUOINEは、ドメイン登録サービスにおける同社アカウントが不正アクセスを受け、意図しない設定へと変更されたことを明らかにした。顧客のメールアドレスなどが不正に取得されたおそれがある。

同社によれば、11月13日6時ごろ、ドメインレジストラ「GoDaddy」の同社アカウントにおいて、ドメインの登録情報が第三者により不正に変更されていたことを確認した。

社内で調査を行ったところ、11月13日から14日までの間、顧客からの問い合わせメールを第三者が不正に取得できる状態になっていたという。

同期間中にメールを経由して問い合わせを行った場合、メールアドレスやメールの記載内容が第三者によって窃取されたおそれがある。さらに顧客のAPIトークンについても不正取得された可能性があるとしているが、今回の不正アクセスによる顧客資産への影響については否定した。

同社は今回の不正アクセスで具体的に被害に遭った「ドメイン名」や、「DNS」など具体的に変更された項目など、被害状況は明らかにしていない。同社に対して取材を求めたが、「取材は受けられない」としてコメントなどは得られなかった。

(Security NEXT - 2020/11/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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