監視ツール「Nagios XI」に複数脆弱性、アップデートを - PoC公開済み
ITインフラの監視ツールである「Nagios XI」に複数の脆弱性が明らかとなり、アップデートがリリースされた。脆弱性の実証コード(PoC)もすでに公開されている。
「同5.7.3」に3件の脆弱性が明らかとなったもの。「CVE-2020-5791」「CVE-2020-5792」は、コマンドインジェクションの脆弱性。リモートよりアクセス可能な管理ユーザーにより、ウェブインタフェースから「Apache HTTP Server」の権限によってOSコマンドを実行されるおそれがある。
米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」における共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、いずれも「7.2」としており、「高(High)」とレーティングされている。
またクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性「CVE-2020-5790」も判明した。細工したリンクをクリックすると、アプリケーションに対して不正な操作が行われるおそれがある。「NVD」による「CVSSv3.1」のベーススコアは「6.5」で重要度は「中(Medium)」。
ただし、「CVSS」のベーススコアに関して、Tenableでは「CVE-2020-5791」「CVE-2020-5792」を「4.7」、「CVE-2020-5790」を「4.2」とするなど、評価が異なっている。また「CVE-2020-5792」に関しては、CSRFと組み合わせて悪用することも可能であり、注意が必要だという。
Nagiosでは、脆弱性を修正した「同5.7.4」をリリースしており、利用者へ同バージョン以降へアップデートするよう求めている。また脆弱性の公表を受けて、Tenableでは、脆弱性の実証コード(PoC)を公開している。
(Security NEXT - 2020/10/28 )
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