Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「McAfee Web Gateway」に権限昇格など深刻な脆弱性

McAfeeのウェブセキュリティゲートウェイ製品に複数の脆弱性が明らかとなった。深刻な脆弱性も含まれており、同社は利用者へアップデートを呼びかけている。

バージョンによって影響を受ける脆弱性は異なるが、「McAfee Web Gateway(MWG)」にあわせて6件の脆弱性が明らかとなったもの。7月に「CVE-2020-7292」の情報が公表され、9月に残る5件の脆弱性についても情報が追加された。

今回明らかとなったなかでも、入力値の検証不備に起因し、権限の昇格が生じる脆弱性「CVE-2020-7293」は、権限の低いユーザーによって「root」のパスワードが変更されるおそれがあるという。同社は同脆弱性について、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.0」とし、「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

「CVSS」のスコアが高い脆弱性としては、「CVE-2020-7296」が「5.7」で続くが、それ以外の脆弱性はいずれも「5.0」未満とされており、「中(Medium)」あるいは「低(Low)」と評価されている。

同社は、これら脆弱性について8月から9月上旬にかけてリリースした「同9.2.3」「8.2.11」「同7.8.2.23」で修正済みとしており、利用者へ注意を呼びかけている。今回修正された脆弱性は以下の通り。

CVE-2020-7292
CVE-2020-7293
CVE-2020-7294
CVE-2020-7295
CVE-2020-7296
CVE-2020-7297

(Security NEXT - 2020/09/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「MongoDB」に脆弱性「MongoBleed」 - 「PoC」公開、早急に対応を
メール転送エージェント「Exim」に脆弱性 - 「クリティカル」評価も
「Apache NiFi」の「Asana」連携の一部処理にRCE脆弱性
ワークフローツール「n8n」に今月3件目の「クリティカル」脆弱性
「IBM API Connect」に認証回避の脆弱性 - 暫定修正を提供
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25