「Firefox 78」がリリース - 脆弱性13件を修正 - 保護ダッシュボードの機能強化も
Firefoxの開発チームは、ブラウザの最新版「Firefox 78」をリリースし、13件の脆弱性を修正した。あわせて「Firefox ESR 68.10」を提供している。
今回のアップデートでは、機能強化とあわせて複数の脆弱性の修正を実施した。「プロテクションダッシュボード」の機能強化では、Firefoxに保存したパスワードの漏洩状況やトラッキングの保護に関するレポートを参照できる。またビデオ通話機能の改善なども行った。
脆弱性に関しては、重要度が4段階中上から2番目にあたる「高(High)」とされる脆弱性7件をはじめ、1段階低い「中(Moderate)」4件、もっとも低い「低(Low)」2件のあわせて13件に対処した。「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。
「高(High)」とされる脆弱性としては、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2020-12416」「CVE-2020-12419」「CVE-2020-12420」や、メモリ管理に関する脆弱性「CVE-2020-12426」などが含まれ、さらに情報漏洩や「AppCache」のマニフェストポイズニングといった問題へ対応。さらに「ARM64」プラットフォームのみ影響を受ける「CVE-2020-12417」についても修正したという。
さらに延長サポート版「Firefox ESR 68.10」をあわせてリリースしており、5件の脆弱性を修正した。また開発チームは、「macOS」において「Mavericks(10.9)」「Yosemite(10.10)」「El Capitan(10.11)」をサポートする最後のメジャーリリースになるとアナウンス。以降は延長サポート版「Firefox ESR 78」を提供していくとしている。
今回修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2020-12415
CVE-2020-12416
CVE-2020-12417
CVE-2020-12418
CVE-2020-12419
CVE-2020-12420
CVE-2020-12402
CVE-2020-12421
CVE-2020-12422
CVE-2020-12423
CVE-2020-12424
CVE-2020-12425
(Security NEXT - 2020/07/02 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み