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「カメラのキタムラ」で不正ログイン - 不正注文で一部被害も

ログインの試行回数についても調査中として、具体的な件数を明らかにしていない。ログインパスワードはハッシュ化して保存しており、パスワードそのものを保有しておらず、内部より情報が流出した痕跡も確認されていないと説明。同社以外で入手されたメールアドレスとパスワードを用いたいわゆる「パスワードリスト攻撃」との見方を示している。

同サイトでは、2017年11月に第三者により不正ログインが行われる同様の攻撃を受けているが、その際に導入した対策のひとつが今回の攻撃を検知するきっかけになったという。

しかしながら、2017年の攻撃では約2日間で約5万件と比較的短期間にアクセスが集中したのに対し、今回は前回に比べて1日あたりの攻撃回数が前回より少なく、長期間をかけてログインの試行が行われたことから、検知までに時間を要したものと見られる。

同社では、ログインパスワードの初期化を実施。顧客に対してパスワードの使い回しをさけるよう注意喚起を行うとともに、パスワードの再設定を求めた。また発信元となったIPアドレスからのアクセスについて監視を強化するとともに、再発を防止するため、機械的なアクセスの検知や、2段階認証の導入など、対策を検討している。

(Security NEXT - 2020/06/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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