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「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応

Googleは現地時間2025年12月2日、デスクトップ向けに同社ブラウザの最新版となる「Chrome 143」をリリースした。あわせて13件のセキュリティに関する修正を行ったという。

WindowsおよびmacOS向けに「Chrome 143.0.7499.41」「同143.0.7499.40」、Linux向けに「同143.0.7499.40」をリリースしたもの。CVEベースで13件の脆弱性を解消している。

重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれておらず、2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性は4件だった。

具体的には、スクリプトエンジン「V8」において型の取り違えが発生する「CVE-2025-13630」をはじめ、「Google Updater」や「DevTools」における実装不備の脆弱性「CVE-2025-13631」「CVE-2025-13632」、クレデンシャル情報の処理における「Use After Free」の脆弱性「CVE-2025-13633」を修正した。

さらに重要度が「中(Medium)」とされる3件「CVE-2025-13634」「CVE-2025-13720」「CVE-2025-13721」のほか、さらに重要度が1段階低い「低(Low)」とされる6件に対処している。

同社は今後数日から数週間をかけてアップデートを展開していく予定。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2025-13630
CVE-2025-13631
CVE-2025-13632
CVE-2025-13633
CVE-2025-13634
CVE-2025-13635
CVE-2025-13636
CVE-2025-13637
CVE-2025-13638
CVE-2025-13639
CVE-2025-13640
CVE-2025-13720
CVE-2025-13721

(Security NEXT - 2025/12/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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