Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「メルカリ」を装うフィッシング攻撃 - 「出品取り下げ」などと不安煽る

個人間取引サービス「メルカリ」を装うフィッシング攻撃が確認された。同サービスを展開するメルカリやフィッシング対策協議会では注意を呼びかけている。

「サービスが中断された」などとだまし、確認作業を行わないと出品が取り下げになるどとして不安を煽り、偽サイトへ誘導するフィッシング攻撃が展開されているもの。誘導先では、ログインページを装い、アカウント情報や氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報などをだまし取ろうとしていた。

今回確認されたメールの本文では、「サービスが中断された」とする記載がある一方、「有効期限が近づいている」などあやふやな説明が目立つ。また「このサスペンションの詳細は次の通り」といった言い回しや、当初カタカナで表記されていた「メルカリ」が、突如英語表記「mercari」に変わるなど不自然な記載も目立つ。

メルカリでは、フィッシングサイトが確認されたことを受け、利用者に対してウェブサイトやメールを通じて注意喚起を実施。6月2日の時点でフィッシングサイトの稼働が確認されており、フィッシング対策協議会ではJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。類似した攻撃へ注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/06/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

岐阜県の結婚支援サイトが改ざん - 個人情報流出は否定
国会図書館のシステム開発再委託先で侵害 - 影響範囲を調査
ビデオ会議サービスのZoom、脆弱性9件を公表
「MS Edge」のアップデート、脆弱性5件を修正
MS、11月の月例修正パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応
「Chrome」のスクリプトエンジン「V8」に脆弱性 - 修正版を公開
「Firefox 145」をリリース - 16件の脆弱性に対処
「Ivanti EPM」にセキュリティアップデート - 脆弱性3件を修正
口座振込通知書を誤送信、データ出力時のミス気付かず - 燕市
地域計画PDFに個人情報 墨塗りでも参照可能 - 小千谷市