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複数の人気スマホ、地域による脆弱性格差が存在

一方「Xiaomi Mi 9」では、細工されたサイトへアクセスすると、「中国」にくわえて「ロシア」「インド」などへ提供されているデフォルト設定が侵害され、デバイスの制御を奪われるおそれがある脆弱性「CVE-2020-9530」「 CVE-2020-9531」が発見された。

さらに「Samsung Galaxy S9」は、SIMカードによって動作が変化。SIMカードのカントリーコードが中国の場合、不正な無線LANネットワークへ接続すると中間者攻撃によって侵害を受けるおそれがあり、デバイスを完全に制御できる状態となる脆弱性「CVE-2019-6741」が判明している。

同社より脆弱性の報告を受けた各社は、脆弱性を修正するパッチをリリース。スマートフォンをアップデートすることでこれら脆弱性に関しては解消できる。同社において脆弱性が悪用された攻撃などは確認していないという。

一連の問題について同社は、端末メーカーによってカスタマイズされたAndroidが広く採用されていることが問題を後押ししていると指摘。

100以上ものアプリケーションが追加されているケースもあり、攻撃にさらされる部分が地域によって大きく異なると指摘。複数機種が影響を受けていることからも、カスタムAndroidビルドにより生じる問題をセキュリティコミュニティで慎重に検討する必要があると述べている。

(Security NEXT - 2020/05/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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