Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chrome 83」が登場、XSS対策強化 - セキュリティ修正38件

Googleは、ブラウザの最新版「Chrome 83」をリリースした。機能強化のほか、セキュリティに関する38件の修正を実施している。

今回公開した「Chrome 83.0.4103.61」では、クロスサイトスクリプティング(XSS)対策を強化。あらたなクロスオリジンポリシーを採用したほか、「同79」以降でテストされてきた「DNS over HTTPS(DoH)」の一部機能について提供を開始した。

セキュリティに関する修正は38件としており、CVEベースで27件を解消したことを明らかにしている。今回修正された脆弱性に、重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。

次に高い「高(High)」とされる脆弱性は5件で、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性や型の取り違え、ポリシー適用の不具合などへ対処した。

さらに1段階低い「中(Medium)」の脆弱性17件や「低(Low)」5件についても修正している。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2020-6465
CVE-2020-6466
CVE-2020-6467
CVE-2020-6468
CVE-2020-6469
CVE-2020-6470
CVE-2020-6471
CVE-2020-6472
CVE-2020-6473
CVE-2020-6474
CVE-2020-6475
CVE-2020-6476
CVE-2020-6477
CVE-2020-6478
CVE-2020-6479
CVE-2020-6480
CVE-2020-6481
CVE-2020-6482
CVE-2020-6483
CVE-2020-6484
CVE-2020-6485
CVE-2020-6486
CVE-2020-6487
CVE-2020-6488
CVE-2020-6489
CVE-2020-6490
CVE-2020-6491

(Security NEXT - 2020/05/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
サポート詐欺で患者情報含むPCが遠隔操作できる状態に - 富田林病院
イベント申込フォームで設定ミス、個人情報が閲覧可能に - 会津若松市
学校で個人情報含む入学関係書類を誤廃棄 - 横須賀市
人材育成プログラム「SecHack365」が応募受付をまもなく開始
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
【特別企画】経営戦略に資するセキュリティを学ぶ「情報システムCAMP2024」が4月18日開催
工場スマート化のリスクや対策を解説したガイドライン別冊資料