Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

BD製医療機器にキオスクモード回避のおそれ

BD(Becton, Dickinson and Company)の複数医療システムにおいてキオスクモードを回避されるおそれがある脆弱性が明らかとなった。セキュリティ機関が注意を呼びかけている。

自動投薬分配システム「Pyxis MedStationシステム」や、手術室向け投薬管理システム「Pyxis Anesthesia(PAS)ESシステム」に脆弱性「CVE-2020-10598」が明らかとなったもの。

脆弱性を悪用すると、ローカル環境において特定操作によりキオスクモードを回避することが可能。権限を持たない利用者によって本来アクセスできない情報が閲覧されたり、変更されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは「6.8」。

同社ではキオスクモードの強化を図るセキュリティアップデートの準備を進めているという。また物理的なアクセスを許可されたユーザーのみに制限するといった緩和策の実施が呼びかけられている。

(Security NEXT - 2020/04/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「OpenSSL」にアップデート - 複数の脆弱性を解消
アクセス制御ツール「Pomerium」に脆弱性 - アップデートを
「Barracuda ESG」脆弱性、修正の7カ月前に悪用の痕跡
エンカレッジ製のUNIX/Linux向け証跡記録ソフトに脆弱性
Google、「Chrome 114」をリリース - 複数の脆弱性を修正
「iTunes for Windows」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Barracuda製メールセキュリティ製品に脆弱性 - すでに悪用も
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」とされる脆弱性を解消
Samsung製スマホなどの既知脆弱性が攻撃の標的に - 米政府が注意喚起
オープンデータ公開基盤の「CKAN」に深刻な脆弱性